日銀のマイナス金利政策の影響により、一部の自動預払機(ATM)の手数料有料化や保険料の値上げなどがはじまります。
皆さん、こんにちは。
業務改善を行う業務コンサルタント、高橋です。
日銀のマイナス金利政策、事業者にとっても少々負担が増えるようなことが出てきています。
ゆうちょ銀行の送金手数料復活
ゆうちょ銀行は現在、ATMにおいて同行口座間の送金手数料は無制限に無料ですが、この10月から無料になるのは3回までで、4回目以降は1回につき123円の手数料がかかるようになります。
ただし、窓口においては毎回144円、ゆうちょダイレクトにおいては月5回まで無料、6回目以降は113円という手数料には変更はありません。
しかし、ATM手数料に関しては9年ぶりの復活となり、少々負担が増えることになります。
ゆうちょ銀行の場合、法人(ビジネス)・個人に関係なく同一の手数料設定がされていますので、個人だけでなく法人(ビジネス)においても影響がないとは言えません。
他行における状況
現状、都銀、地銀などにおいて対応はまちまちですが、今後手数料の改定をしてくるところが増える可能性は大きいと思われます。
マイナス金利政策に関しては、銀行が日銀に預けている分を減少させ、銀行の本業である貸付を増加させる狙いがありましたが、実際にはそれはあまりうまく機能しないでしょう。
銀行としてみれば貸付できるものであれば貸付をしています。
しかし、実情は残念ながら貸付することによるリスクが大き過ぎて貸付できないのが正直なところでしょう。
それだけ中小企業の状態は回復していないということです。
そのしわ寄せが手数料改定などにつながっていく感じに思えます。
3年前に経験した珍現象
3年前、私の会社がお付き合いしている都銀で珍現象がありました。
通常、振込手数料は窓口>ATM>インターネットバンキングという順番になりますが、ATMとインターネットバンキングが逆転した部分が出てきたのです。
もちろん法人向けのインターネットバンキングにおいてで、同行同一支店宛の振込手数料が無料から3万円未満108円、3万円以上324円となり、ATMではどちらも無料のままとなったのです。
これは、同行他店宛でも他行宛でも同じ現象が起き、いまでもそれが続いています。
少々脱線しましたが、このマイナス金利による各企業への経費負担増は多かれ少なかれ出てくることでしょう。
以前、人材派遣もやっておられる会社の社長が嘆いておられました。
『振込手数料だけでものすごい経費負担だ!』と。