Windows10のサポートライフサイクルは、メインストリームサポート終了が2020年10月13日まで、延長サポート終了が2025年10月14日までとはなっていますが、実質的にはその考え方は頭から外した方が良いです。
皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
Windows10に対するサポートですが、確かにMicrosoftは通常の10年間のサポートライフサイクルを継続するとしています。
しかし、それは従来の考え方とは少々異なるものです。
アップグレードを前提としたサポート
Windows as a Serviceが発表された際、次のような言葉が出ました。
一度限りではなく、複数回のアップグレードとなる。Windows 10にアップグレードしたWindowsデバイスに対し、われわれはデバイスがサポートされている期間中はOSを最新のものに維持する。
これの意味するところはこうです。
先日、Windows10 Creators Updateがリリースされました。
これに伴い、Windows10 November Updateは数ヵ月後にサポートが終了となります。
つまり、Windows10は新しいバージョン(ビルド)にアップデートすることによってメインストリームサポートや延長サポートが維持されるということです。
従って、Windows10のセキュリティパッチなどの更新プログラムを得るためには、一定期間経過後には強制的にアップデートをせざるを得なくなります。
CBとCBBにおいてもサポートが異なる
先日の記事、『Windows10の機能更新の延期』においてCB(Current Branch)とCBB(Current Branch for Business)に関して触れたのですが、これによってもサポートの終了が異なります。
主にコンシューマ向けとされるCB(Current Branch)の場合、新しいバージョンがリリースされた後に前のバージョンがサポート終了となります。
⇒ Creators Update(Version:1703)リリースによりAnniversary Update(Version:1607)は4ヶ月程度にてサポート終了。
Homeエディションにはなく、Proエディション以上のCBB(Current Branch for Business)の場合、新しいバージョンがリリースされた後に2つ前のバージョンがサポート終了となります。
⇒ Creators Update(Version:1703)リリースによりNovember Update(Version:1511)は8ヶ月程度にてサポート終了。
このような差がありますので、アプリケーションの都合上などによって少しでも旧バージョンを維持したい場合、CBBにしておく必要があります(HomeエディションはCBのみです)。
方法は先日の記事、『Windows10の機能更新の延期』をご確認ください。
※ Windows10 Enterpriseエディションにある、企業の専門システム向けLTSB(Long Term Service Branch)の場合はこの限りではありません。