あらゆるシステムで使われている日付データの管理は元号か西暦で管理されていますが、業務系システムにおいてはどちらも使える選択型のものが多いのではないでしょうか。

皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
2019年5月1日、元号は現在の平成から新元号へと変わります。
それに伴い問題となるのがシステムの元号対応。
さて、この先もこの元号対応を続けていくのでしょうか?
システム日付は西暦で管理すべき
お客様専用で構築したシステムにおいては特別指定がない限り元号対応を盛り込むことはあまり見かけない話しですが、これが業務系のパッケージシステムとなると少々違います。
業務系のパッケージシステムにおいては元号か西暦を選択できるようになっているものが多く、改元の際には新元号対応されたプログラムへのバージョンアップが必要になる場合があります。
普段から西暦を選択して使っている事業者にとっては無視して良い話しにはなりますが、元号での表記を使われているところにおいてはパッケージメーカーの対応待ちという状態が発生します。
今回の場合は改元の日付が決まっているものの、今後も同じようになるとは限らず、かつ、元号が発表されるのは改元直前です。
こういった状況にならないようにするには、システム日付はすべて西暦で管理していくことが無難と言えるでしょう。
有償で元号対応をしているパッケージメーカーなどにおいてはもったいない話しかもしれませんが、全体的なことを考えるとその方が得策と思えます。
そうでないのであればユーザー側でメンテナンス可能なものとして提供することが一番良い方法かもしれません。
現在、元号で帳票類を出力している事業者の方、この先は西暦で出力していくことを検討された方が良いかもしれません。
過去に出力したものと見た目が少々変わることで統一感のなさを感じる部分もありますが、どこかで切り替えてしまった方が気にすることが一つ減ることにもなります。